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公開講座「ビジュアルデザインの可能性(デザインスタジオWOW鹿野氏)」を受講した感想

2013年02月08日

ビジュアルデザインの可能性

昨日、静岡文化芸術大学で行われた公開講座「ビジュアルデザインの可能性」を聴講してきました。

私たちローカルストラテジーが提供しているECサイトのデザインも、ビジュアルデザイン領域に含まれるということもあり、非常に興味深く聞くことができました。

静岡文化芸術大学の様子

備忘録がわりに、本日は講座の感想をみなさんにお届けします。

この記事は「個人の解釈」というフィルターを通して発信しています。講師の意図に沿わない解釈がある可能性をご理解ください。

講師は、東京・仙台・ロンドンを拠点に世界で活躍するデザインスタジオWOWのアートディレクター 鹿野護(@zuga)氏。ビジュアルデザインの第一人者です。プロフィールや実績については主宰サイト「未来図画工作」をご覧下さい。

地方で働くという選択について

「大切なのは “今どこにいるか” ではなく “今なにをしたいか” (鹿野氏)」

WOWの東京オフィスと仙台オフィスでは、比較できないほど売上差が大きい(もちろん東京のほうが大きい)そうです。しかし彼らは仙台オフィスを実験的な活動を推進する場として存続させました。仙台から世界中とコラボレーションしながら、新たなビジネスの種を育てることに成功しているそうです。

これを自己流に解釈すると、以下のようになります。

  • 古いビジネス社会
    → 資本が集中する環境が、直接的に富を生む
  • 新しいビジネス社会
    → イノベーションを起こせる環境が、間接的に富を生む

私たちローカルストラテジーも、地方社会の活性化をミッションに仕事をしています。「大切なのは “今なにをしたいか” です」という鹿野氏の言葉には、大いに励まされ、そして共感をおぼえました。

ビジュアルデザインの今後について

「仕組みを作りながら、デザインをする人が増えている(鹿野氏)」

今回の講演で、とくに深く感じたのはこの言葉。

私たちが携わるネットショップのデザインという仕事は、年を追うごとにヒトの力を必要としなくなっています。アプリケーションの進化によって、プロと素人の境界線がどんどん薄れていることが原因です。

ネットショップのデザインは、写真や宣伝文句といった要素を仕組み化された土台に乗せ、数値を調整しながらカタチを変えているだけに過ぎません。

独創的なデザインのネットショップも、洗練されデザインのネットショップも、分解してしまえば同じ仕組みに成り立っているということです。そして、仕組みの上で行われる処理こそコンピューターがもっとも得意とすることなのです。

結果として、いまでは少しのセンスとアプリ操作スキルがあれば、誰でもプロ顔負けのデザインが表現できるようになりました。この状況をふまえ、鹿野氏は「仕組み(テンプレート)を自分で作ること」の大切さを伝えてくれました。

※テンプレートを作るということは「楽天店舗のトップページ用にデザイン雛型を作る」というような話ではありません。楽天店舗用のテンプレートを作るということは、すでに存在するテンプレートという概念をもとに、ビジュアルだけを再構築しているだけだからです。

技術は日進月歩します。鹿野氏は「これからのデザイナーは、世界観をデザインしないとダメだ」と言いました。そして「オブジェクト志向のビジュアルデザインを理解する必要がある」と教えてくれました。オブジェクト志向とはプログラミングで用いる概念ですが、デザイナーは意味を知っておくべきでしょう。

実験!実験!

「なぜだろうと常に考えること(鹿野氏)」

WOWが生み出すビジュアルデザインは「実験の日々」に支えられています。存在しないものこそファンタジア!という考えを大切にし、常に好奇心のアンテナを多方向(専門性と多様性)に伸ばしているそうです。

このテーマでも、私たちの仕事の未来を変えるようなフレームワークを学びました。それは「SECサイクル」です。PDCAサイクルという言葉は経営の現場でよく知られていますが、このSECサイクルとは何でしょうか?

Study(学び)
Experiment(実験)
Collaboration(共動)

WOWではクライアントワークのほかに、オリジナルワークと称して様々な実験的活動を行っているそうです。

まだ世に存在しないファンタジアに出会うためには、分野の違う人々との接触を行い、新たな発見をえて、知識を再構築する。これを繰り返すことが必要だというのです。

Eコマースの現場においてもSECサイクルはきっと有効的だと思います。同じ業界の中でディレクター・デザイナー・エンジニアが話をしていてもイノベーションが起こりにくいことは、これまでの職業生活でも実感していました。

最後に

「好奇心の連鎖を生み出すことが、ビジュアルデザインの究極の形ではないか?(鹿野氏)」

この言葉を聞きながら、私はノートに
好奇心の作品化 × 地方経済 × Eコマース
と書きました。

それは、ローカルストラテジーのような小さな事業体ではとても困難なチャレンジです。しかしCollaboration(共動)で世の中が変えられるかもしれない。そんな興奮を感じることができたことこそ、鹿野氏の講座で手にした一番の収穫だったと思います。

以上、【公開講座「ビジュアルデザインの可能性(デザインスタジオWOW鹿野氏)」を受講した感想】をお届けしました。

私たちについて

私たちローカルストラテジーは、全国にクライアントをもつデザイン会社です。ECサイト制作、運営代行、コンサルティングのほか、SEO(検索エンジン最適化)など、中小企業のEコマース事業に関する、幅広い支援サービスを取り扱っています。

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公開講座「ビジュアルデザインの可能性(デザインスタジオWOW鹿野氏)」を受講した感想